2014年3月4日
この日は仕事に行く途中に事故現場に出くわしたり、仕事に行けば色々と事件があり、心底精神的に疲労した夜勤だった。全く仮眠も取れず色々とフラッシュバックした。そして、色々と考えさせられた。
事故についてブログで書くのは不謹慎かもしれないが、色々と考えさせられることがあったので、自分のことについて少し……
仕事に行く途中に車の横転事故があった。
なんかよくわからないけど、色々と嫌な感じがした日だったなと今振り返る。
「ガシャーン!!」って、音がした瞬間…現場を見たわけではないのに、なぜか走り出していた藤井。
横転した車の近くにいた人に救急車と消防車を呼ぶように指示。
横転した車の反対側に飛び乗り、扉を開けて車の中の人に話しかけた。
意識混濁しており、外傷は見当たらないから一時的な脳震盪かと思った。
必死に話しかけ、シートベルトをはずしたり、コートのボタンをはずしたり、エンジンを止めたり……
「俺看護師だから安心して!」と……必死にうなずいていた顔が脳裏から離れない……
精神科看護師ごときが何かできるわけではないが、話しかけること…安心してもらうことはできる。
必死にペンと紙を持ち、「藤井さん……ありがとう」と、声が出ないから紙に書いてよこした。
そのうち警察が来たが、救急車が来るまでそこに立っているだけ……
だから、ずっと話しかけた……
時間にして5分くらいだったが、30分くらい話しかけていたんではないかと思うくらい長い時間だった。
救急車に搬送されている間、そばに立っている女性。たぶん接触事故を起こしてしまった人だと思った。
なんかよくわからないまま、その女性にも話しかけて、「大丈夫だから。心配しないで」とか……
加害者に対しては他人事後回しの警察。
そんな警察がなんかゆるせない気分だった。
警察が女性に話しかけるまで寄り添った。
こんなことがあった仕事の始まりだった。
あとから考えると、これって4年間精神科で働いていたからできたことなんじゃないかなと思った。
知らない間に加害者にたいしても心的外傷が残るんじゃないかと心配していたんだと思う。
つくづく自分は精神科の看護師だったんだなって思った瞬間だった。
なんとなく数年前まではそんなことがあっても他人事だった自分。
でも自分はこの4年間で変わっていた。
精神科看護師としての自覚が芽生え始めていたんだなって思った。
これから自分は臨床を離れ、どう成長していくんだろうと悩んでいる。
この知らないうちに芽生えていた精神科の看護師としての自覚……なんかもったいないなと思っている。
ここまで育ててくれた病棟スタッフへの感謝の気持ちとともに……