<2013年10月14日>
とうとう『北根室ランチウェイ』も最終章Stage6である。
本題に入る前に、『なぜ昨日(10月13日)M&Rが到着時間を大幅に遅れて西別小屋へ到着したか…説明しよう!!』
事件はStage6で起こったようである。
6時頃『美留和駅を出発したM&Rは、順調に摩周岳に向かって歩いていた。
しかし、林道ゲートを越えた先にある分岐で、間違って左に曲がったようだ。
その結果、『網走〜釧路間のフットパス』に迷い込んだそうだ。
そこで引き返せばいいものの、さらに歩を進め薮の中に進んでしまった…
薮漕ぎを強いられたM&Rは数カ所の谷を越え、おそらくいたであろう熊をうまくスルーし、2~3時間薮を漕いだ。その結果、第一展望台ではなく、第三展望台付近に出たようである。
そのため、到着時間が大幅に遅れてしまようだ。
このStage6では道迷いの検証もかねて振り返ろうと思う。
Stage6は摩周第一展望台〜美留和駅までの全長6.6kmの道のりである。
詳細は『北根室ランチウェイ×序章』を参照してください。
Stage6の入り口はとてもわかりづらいので注意が必要である。もしわからなければ、展望台職員に尋ねるのが良いだろう。
ここが第一展望台正面入り口。
そして第一展望台の正面にわずかに?刈り分けられた笹道の入り口があるので、ここを進もう!
(小さなタイルが目印)
入り口とは裏腹に割ときれいに刈り分けられた道を進む。
ここではいくつかの谷を下りながら歩を進める。
キレイに刈り分けられた道であるが、『彼ら』の気配が異常にする……
はっきりいってランチウェイ一番の緊張といっても過言ではないのではないか…ふふ
おもわず藤井は最後尾で…
「ウェーーーーイ」
「ウェーーーーイ」
この旅で確立された新たな熊避けの雄叫びをあげながら進む☆
そして!!
そして!!
やっと再会できたね!
『ランチ棒君』☆
第一展望台から林道ゲートまでの3.6kmは小さな小道がいくつかあるが、地図を見ながら歩けば、道迷いの可能性は0に近いだろう!
………。
ん???
………。
ん???
M&Rはいったいどこで道を誤った?!?!?
その答えはおそらく、林道ゲートから1kmほど進んだ場所にある『網走〜釧路フットパス』への左の分岐へ間違って進んだのではないかと思う。
本人達も記憶が曖昧なため、検証という検証はできなかった。が、おかしいなと思ったら引き返すべきだったね☆
それにしても、二人と無事に会えて、藤井とAちゃんは本当にうれしいよ☆
さ〜〜〜この北根室ランチウェイもとうとう佳境!
感動のラストへ!!
林道ゲートから先はすっかりおなじみのランチ棒達とこれまでの道のりを思い返しながら進んで行こう!
エゾシカ防除柵。
(通過した柵はしっかり閉めましょう)
辛い道のりだったが、それもあと数キロかと思うとなんか寂しいね。
Mさんもなんだか寂し……そう…だよね!!
林道ゲートから1.5kmほど進むと舗装道路につきあたり、そこを左に曲がる。
踏切を越え、舗装道路を500mほど進むと、おいしそうな湧き水☆
ほとんどスッカラカンになった水。喉の乾きをここで潤す。
もしStage6から歩くなら、ここで水分を確保するのも悪くないね!
さ〜〜のどが潤ったら、ゴールへ向かおー!
いや〜〜本当に辛かった。
でも寂しいね……
そうだよね??
ん?
Mさん?!?
さ!!ゴールです!
『The End Of Kiraway』
なぜだろう。
ゴールに着いた途端に抱き合う藤井とAちゃん。
辛さも楽しさも4日間共有してきた二人。
今思い返せば…
辛い砂利道を歩き、豪雨の中テントの浸水に耐えたStage1。
たくさんのマンパスを越えて、素敵な佐伯牧場とオーナーの佐伯さんに出会えたStage2。
本当に美しい朝焼けとともに養老牛まで歩き続けたStage3。
疲れが吹っ飛ぶ、からまつの湯に入り、最後の長い砂利道歩きに人間崩壊したStage4。
西別小屋で再会した最高の仲間と最高の夜を過ごした西別小屋での夜。
その彼らと山登りの楽しさを共有できたStage5。
そして……
Stage5.6の短い間だったけど、たくさんの思い出を共有してきた四人☆
『北根室ランチウェイ』
全長71.4km。
この記録は僕らの記録として残したと同時に、これからランチウェイを歩く人たちのために残した記録です。つたない記録ですが、参考になればと思っています。
この旅で支えてくれた仲間達と出会った人たちに感謝です☆
おしまい☆
〜おまけ〜
もうしばらく牧草と牛は勘弁してくれ〜〜〜。
本当のおしまい☆
#
by toge-toge-gom
| 2013-11-11 22:48
| トレッキング
<2013年10月14日>
西別小屋からの星空は本当に最高だった。
たまたま起きたAちゃんと藤井は満天の星空の下、珈琲を淹れて楽しむ。
しばらくすると朝日が上がり、4日目の朝を迎える。
朝ご飯の担当はRくん。
メニューはフランスパン、目玉焼き、テイルスープ☆
……。
おしゃれか!!!!!
それにしても、ここに来ての卵は元気が出るものである☆
さてさて、Stage5は西別岳〜摩周第一展望台までの11.3kmである。
Stageの詳細は『北根室ランチウェイ×序章』を参照。
ここにきての山登りは体力的に厳しいが、もっと厳しいのはM&Rである。
彼らの体力はなぜか限界。
「俺たち先に行ってるわ!!」と、先に西別岳に向かうM&R。
そのため、藤井とAちゃんは40分程遅れて出発☆
「さて!二人を追いかけるよ!」
スタート直後はカラマツ林に囲まれた林道を歩く。
紅葉の時期になると、美しいんだろうなと思う。
秋の終わりはこんな感じみたい。
(母のブログからいただきました)
カラマツ林を抜けると笹原に変わり、少し傾斜が出てくる。
尾根上の『うぐいす谷』からは一段と傾斜がきつくなる。
そして、西別岳の勝負所は、この『がまん坂』。
展望は良く、振り返ると壮大な根釧原野。風が抜けて気持ちよいが…なんせこの縦走装備である…
でも藤井の登りは、かの有名なカナリーヌ先輩直伝の登りである!軽い軽い!?いや…
がんばれAちゃん!!
ん〜〜あと1.3km。
がまん坂も終盤にさしかかると、視界には『リスケ山』山頂。
しかし、M&Rに追いつかないと行けないので、リスケ山はスルー。
リスケの分岐から西別岳までは、なだらかな稜線歩きで、笹原から草地に変わる。
忘れていたが、今はランチウェイの道中。
ランチっぽい写真も撮らないとね☆
稜線上からは摩周岳もくっきり眺める事ができる。
さてあそこが山頂である。
と、ここでM&Rに見事に追いつく!
40分のタイムロスを埋める事ができた!
さ〜〜みんなで最後の登り!がんばれ!!
藤井とAちゃんは縦走装備にもかかわらずおよそ1時間10分で山頂☆
みんなで初めての山頂写真☆
M&Rもがんばったね!
ここからは再びM&Rとは別行動。
藤井とAちゃんは摩周岳に寄るため、先に出発!
摩周側に進むと、5分程で『又牛別山』。
最初は傾斜がきついが、しばらくすると傾斜はほとんどなくなり、ダケカンバと笹の間に刈り分けられた道が続く。
枯れ葉でフカフカな平坦な道をしばらく進むと、第一展望台からのコースと合流。
二人はここに荷物をデポ。
摩周岳山頂までダッシュ!!
30分ちょっとで、摩周岳山頂である☆
ものすごい展望だ!
霧の摩周湖??
いやいや!晴天の摩周湖☆
分岐に戻る途中にすれ違った登山者には……
「あっ!機関車の二人だ!!」と……。
それはいったいどういうことでしょうか??ははは
分岐に戻った二人は食事を軽くすませ、M&Rを追うことにする。
「絶対追いつこう!!」と、早足で進む。
しかしなかなか追いつかない……
M&Rなかなかやるではないか!!
結局二人に追いつく事ができずに、第一展望台側の登山口に到着。
どうやら二人が到着する数分前に到着していたらしい。
惜しかったね!Aちゃん☆
その後、一行は展望台名物のメロンを食し、しばしば休憩。
そしてこいつも忘れてはいけませぬ☆
一行は観光客にまぎれ、この度最後となる珈琲を淹れてからStage6へ向かう。
Stage5はおしまい☆
次回『北根室ランチウェイ×Stage6』
#
by toge-toge-gom
| 2013-11-10 23:14
| トレッキング
<2013年10月13日>
養老牛温泉を後にした一行。
養老牛温泉の先にあるアスファルトの『M』路を進む。
ここからStage4の開始である。
Stage4は全長16.8kmで、Stage上で最も長い道のりである。
Stage4の詳細は『北根室ランチウェイ×序章』を参照。
このとき既に二人の体力は限界。
あと16.8kmどうすればいいのか……
圧倒的絶望の中、それは現れた。
『秘湯 からまつの湯』である。
からまつの湯は、養老牛温泉街から少し離れた標津川の上流、バウシべツ川沿いにある山中に湧く温泉である。有志がきれいに管理している無料の露天風呂で、誰でも利用できるのがポイント☆
ただし女性の方は注意。水着の着用は駄目なようなので、バスタオルで入る事☆
3日風呂にも入らず歩き続けた二人。疲労もピーク……。
ここでしばしの休憩である☆
不思議と体の痛みも、疲労も吹っ飛んだ二人は再び快調に歩き出す。
相変わらず舗装道路を歩き続けることになるわけだが、この辺からは『モアン山』を眺めながら歩く。
モアン山の標高は356.69mのちょっと小高い丘という感じ。
その特徴は山に刻み込まれた『牛』の文字。
なぜ『牛』の文字なのかというと……
この辺の人は、牛乳や肉牛販売など中心に生活しており、『牛魂』ということで、『牛』ということらしいが、詳細はよくわからないね。
実は、『モアン山コース』という全長4.2kmの副路もあるが、このコースは牛の放牧中は通行不可。通行出来るのは、11月〜5月くらいの間らしいので注意である。
とにかくからまつの湯からおよそ3.5km舗装道路を歩く。登りと下りが厳しい道のりだが、景色が良いので苦にならないと思う。これもからまつの湯のおかげ?
その後、青看で右に進路をとる。
ここからはまたまた舗装道路。
2.5kmほどぐっと左に巻きながら車がビュンビュン走る道を歩く。
「なんだかみんなに見られて恥ずかしいね…」
途中から左の小道に入り、『ケネカ湿原』へと向かう訳だが、この道がまたわかりづらい!!
一応ランチ棒が立っているが、この通り!
営農用水施設建設の看板に隠れて見落としやすいので注意してくださいね。
って………俺……たった3日間で……
こんなにも老けた?!?!?!?
ともかく、ここからケネカ湿原まで一直線です。
ちなみにここのランチ棒も破損。
『北根ランチウェイ』あらため『来たね!ランチウェイ!』みたくなっとる。
ま〜これはこれでOK?にしし
さてここから『ケネカ湿原』である。
なんやらパンフレットには、熊注意マークもついており、入り口付近の鳴りの悪い鐘を鳴らしながら進みましょう☆
小さな沼があったり、どんよりジメジメした雰囲気。
いつもこんなに道もぐっちょぐっちょ??
トラップにはまった藤井の登山靴はついに戦闘不能。
それにしても素敵なランチ棒である☆
(まさかこの後、ランチ棒君とお別れとなるとは知らず、ひたすら進む)
ケネカ湿原の出口にある熊避けの鈴を鳴らす。
そして、ここから3.8kmはひたすら牧草地の横の砂利道をまっすぐ歩き続ける。
Stage4の苦行がここから始まるのである。
そして……
ここから西別岳、摩周岳まではランチ棒とはお別れ。
国立公園区域に入るためである。
「ばいばい……ランチ棒…ありがとう…たのしかったよ…しくしく」
さて、気を取り直して歩くよ!!
ただ…ひたすらである……
そして3.8km歩き終わったと思ったら……
右に大きく曲がり……
『だらだらとした砂利道』を……3.5kmほど……歩く……
(ちなみにここには西別岳の看板あり)
つまり、ケネカ湿原から8~9kmはずっと砂利道なのである…まさに苦行…
「もう…歩けないよ〜〜〜泣」
と言いながら、藤井が壊れる。
「……説明しよう!!!!!!」
急に壊れて叫びだす藤井。
ここ一番の声。
「まず痛いのは!!!」
「ここ(足)!そして!ここ(肩)!!そう!!ここ!!」
急に痛いところを細かく説明し出した…
あきれるAちゃん。
しかし、壊れているのはAちゃんも一緒。
なぜかこのノリで数キロの砂利道を歩ききったのである……
奇跡とも言うべき藤井の奇策である☆
(奇策か?!?)
だって、このテンション☆
そして、この旅で何度か経験したが、ここでも…
急に車が止まり。
「西別まで??乗せようか?」
本当に人の優しさを実感できた旅である。
本当に皆さんありがとう!
しかし!
この旅は歩いてこそ意味がある!!
丁重にお断りしながら、歩を進める。
「疲れたら休むから大丈夫です」
ここから西別までは、右に曲がりあと1km!!
「ついた〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
西別小屋はすてきなログハウスみたいで、発電機があればすてきなシャンデリアも使えたりと、本当に素敵の一言☆
早朝に出発してからおよそ25km、時間にして9時間30分!
Stage3.4続けて歩くのは、本当にきつかったよ……。
さて!今日の旅はこれで終わりではない!
実はこの西別小屋では、待ち人がいるのである!
彼らは本日の早朝Stage6から逆走し、この西別小屋で僕たちを待っているはずなのである!
「お〜〜い!Mさ〜〜ん!Rくーん!!」
……………。
いない?!?
二人の脳裏に暗雲が立ちこめる。
最悪の結果を想像……
「もしかして、道迷いしてる??」
彼らは登山も初心者。地図読みもできない…
青ざめる二人…
だって、時間的にはもう到着してないとおかしいのである。
「もう少しで夕暮れ!」
「藤井!!探しに行くよ!!」
Aちゃんの声がかかり、装備を軽量化。
救急エイド、防寒、非常食などを詰めて出発……しようとしたとき…
Mさんからメールが入り、「あと少しでつきます!」
もっと早く連絡入れてくだされ……心配しちゃいましたよ……
「まっ!藤井!どっちにしても迎えにいこうか!」
ということで、手ぶらで西別岳に登り始める☆
そしてがまん坂付近で彼らと合流☆
なぜかR君の目にはウルっと涙……。
いったい何があった?!?
→何があったかは次回報告☆
藤井とAちゃんは彼らのザックを強引に奪い、「ほら!!さっと下山するよ!」
俺らって……
『かっこいいい!!!』
いや!実際、Mさんの口からは、「天使のようです…泣」っと…。
さて、彼らが噂の二人です☆
(左がR君で、右がMさん。二人ともクライマーです)
この日の食事担当はMさんで、彼らが頑張って運んでくれたお酒と食事を食しながら、素敵な暖炉の前で……素敵な夜でした☆
おしまい☆
次回『北根室ランチウェイ×Stage5』
#
by toge-toge-gom
| 2013-11-10 09:23
| トレッキング
<2013年10月13日>
『北根室ランチウェイ Stage3』は全長9.2kmで『佐伯牧場』から『養老牛温泉』までの道のりである。
コースの詳細は前ブログ『北根室ランチウェイ×序章』を参照してください。
さて、佐伯牧場でテント泊した翌日は3時半に起床。この日はStage3とStage4の二つのStageを走破しなくてはならないため、早起きである。ちなみにStage4は全長16.8kmであるため、一日で歩く距離は27kmである……。
3時半に起きて、朝ご飯を食べる。食担はAちゃんである。
今日のメニューは『キャベツ!!』ではなく、『野菜たっぷり雑炊』。
ここにきての雑炊は本当に安心感というか暖まる。
藤井もとっておきの珈琲を淹れて、さ〜出発である(5時25分)。
あたりはまだ薄暗いが、佐伯牧場にかかる荒川の石橋を渡る。
ついでにグラグラと不安定な木の橋(というか板?)も渡る。
10分くらい歩くと次第に朝日が!
赤く燃え上がる防風林にうっとりしながら歩を進める一行。
佐伯牧場を抜けると一旦19号線の舗装道路を700mくらい歩く事になる。
その後すぐに砂利の小道に入る。この辺はジグザグに進んでいるが、ランチ棒を見逃さなければ問題はない…と思う。
振り返ると本当に朝日がキレイ…。
砂利の小道では狐の兄弟がじゃれ合っていていた。
「おにーちゃん!まってよ〜〜」
「遅いぞ!雪子!!」
「もう!お兄ちゃんの意地悪〜〜」
といった感じである。
3日目ともなると、出発から疲労感があるのか、なんぼでも妄想が膨らむ。
さて、今日最初にお邪魔するのは『横田牧場さん』である。おじゃまします。
これまでの牧場は牛ばっかりだったが、ここでは馬の飼育もやっているようである。
「お!幸子!今日のお客様は大荷物だぞ!馬鹿みたいだよな人間って!!」
「も〜〜あなたったらそんなこと言ったら失礼よ!」
「大丈夫!あいつら馬鹿だからおれらの言葉なんかわからないさ!」
ここでも妄想が膨らむ。それにしても美人の奥さんをもらったものである。
ここでもランチ棒に従い牧場内を進み、本日一個目の『マンパス』である。
このあたりのマンパスエリアは『地雷原』であるので、注意されたい。
あまりの地雷の多さに2つほどマンパスをスルー……
しかしその先にあるのは永遠に広がっていそうな牧草地。
さらに朝日に照らされて感動の一言。
横田牧場を後にすると、その先には『マス川』前後に広がる幻想的とも思える森である。
おそらく幻想的と表現される理由の一つが入り口にそびえ立つ大木『ハルニレ』ではないだろうか?
その森を越えると一旦小道に出て、その後は『クマ川』が流れる針葉樹林帯を永遠に進む。
クマ川は熊川とも呼ばれ、その名の通り彼らの気配が……
自分で言うのもなんだが、「ウェーイ!ウェーイ!」と藤井が叫ぶも、どうも頼りがいがない。
そこで登場するのが、熊避けの……シンバル?!
ここで使用されているのは、SABIANのシンバル。
さすがに古くなって、カップの部分の鳴りは悪いが、ボウの部分の鳴りの良さは健在である。
さて、熊川を挟んで二カ所ある熊避けシンバルをリズム良く鳴らし、およそ1.5km続く、林道を進んで行く。
あまりにも長いため、何回も地図を広げて残りの距離を確認する。
いくら登山靴を履いていてもさすがに…ここに来ての砂利道は辛過ぎる。
二人のガルモントのソールが心配である。
やっと長い林道を抜けると、あとは養老牛温泉まで2.7kmのアスファルトの道を歩く事になる。あとちょっとである。
後ろから指す朝日が二人の陰影をアスファルトに映し出す。
8時15分頃には養老牛温泉に到着。
ここまでおよそ3時間。
すっかり終わったかなと思っていた紅葉であったが、温泉街の暖かい空気に、養老牛では紅葉の真っ盛りであった。
一行は朝早すぎて営業していない温泉街を足早に後にして先を急ぐ。
さ〜ここまでがStage3でした☆おしまい☆
次回『北根室ランチウェイ×Stage4』
#
by toge-toge-gom
| 2013-10-25 16:06
| トレッキング
<2013年10月12日>
Stage1は大雨とテントの浸水というほろ苦い一日になってしまったが、その翌日は良い天気であった。
4時に起床した藤井は、その青空にうっとり。
しかし、安心したのだろうか…二度寝してしまった…
6時…
「ちょっと!いつまで寝てるの?ご飯は?珈琲は?」と、Aちゃんに叩き起こされる。
どうもすいませんでした……
さて、この日の朝ご飯は、『茸と鶏肉のごま和え 味噌風味』である。
朝食と珈琲もそこそこに、昨日の大雨で濡れたテントを乾かす。
藤井のテントも今日も活躍する予定なので、しっかりと乾かす。
今日歩くStage2は、開陽台から佐伯牧場までの全長10.1kmである。
コースの詳細は、前ブログ『北根室ランチウェイ×序章』を参照。
開陽台にさよならをして、9時頃出発。
開陽台から『ふれあい広場』までの1117歩の階段を下る。
これより牧場内を進んで行くため、これまでの体と心の汚れをここで消毒する。
素敵な階段のアップダウンを進み、開陽台牧場を横切っていく。
このあたりから、このような障害物が用意されており、乗り越えて進む。
これからStage2はこのような障害物やマンパスと呼ばれる牧場内の柵を一種のアトラクション感覚で進む事となる。
しばらくするとこんな石の橋があったり、昨日のStage1と違って変化に富んだ感じでとても楽しい。
(ま〜Stage1も楽しい道のりでしたよ!!う…うん!)
さっ!跨いで進もうね!
一個目のマンパスを越えると、町営牧場の横を登って行く。
地形図的にはそんな傾斜ではないが、この縦走装備で登るにはかなりキツイ……
沢と沢に挟まれた針葉樹林帯にさしかかると、一気に『奴ら…いや、神々』の気配。
ところどころに怪しい足跡……
と、そこに素敵な熊除けの鈴が☆
かかさず藤井も叫びます!
「ウェーイ!!ウェーイ!!」
(藤井の熊避けの叫び)
こんなおいしそうな山ぶどうがあるんだから、彼らが来るのもうなずけます☆
異常に鳴りの悪い二つ目の熊除けの鈴を鳴らしながら、うっそうとした針葉樹林を下る。
(佐伯さん!所々文字が落ちておりますよ!)
一部土砂崩れしている道もあるので、ちょっと注意。
町営牧場を越えると、一旦舗装道路へ。ここで一旦休憩し、これからの道をチェック。
三叉路があるので、道を間違えないように注意深く進む。
山口牧場さん!おじゃまします☆
ここからはおよそ1.5kmくらい砂利道の直線をひたすら歩く。登山靴のソールがすり減っていく……
そんな細かい事は気にせず、「どなどなどーなーどーなー子牛をのーせーてー」
さすがに1km以上歩くと、ヘトヘトになる一行は、お昼休憩を取る。
(3日間かぶることになるこのニット帽……暑い…)
赤い橋を越えると、保科牧場さんの敷地内を進む☆おじゃまします☆
敷地内といっても、ランチ棒がいたる所にあるので、迷うことはないし、牧場の方にご迷惑をかけることもありませんでした☆
パナクシュベツ川にかかった橋をおっかなびっくり進む……
背中の荷物でバランスが……
揺れる橋……
びびる藤井と軽快に進むAちゃん…
保科牧場さんを越えると、次は松岡牧場さん☆おじゃまします☆
(そんなに吠えないでくだされ)
ここからは本格的にマンパスエリア。
美しく並んだ防風林を越えると、またまたマンパス。
このマンパスを越えると、沖牧場さん☆おじゃまします☆
一旦37号線に出るが、この先に続く道がとても美しい。どこまでも続いてほしいと思わせる。
ルンルン気分で進んでいると、最大難関のマンパスが……
通れない藤井…
Aちゃんにはピッタリサイズ☆
「突進してこないよね????」
「しねーよ!」
なんてことを話していたら、本日の目的地『佐伯牧場』に到着。
到着してからまもなくオーナーの佐伯さんとばったり会う。
「お!!この前電話してくれた子かな?」
「まずは牧場の設備を…説明しよう!」
今回はテント泊だったけども、牧場には宿泊施設もあって、実際2泊3日で歩くなら、この佐伯牧場と西別小屋に停まればいいわけだから、テント装備もいらないね。
この素敵なトレーラーハウスに泊まれます。
今回の居住区はここ。それにしてもこの距離感!!
今回はテントだけども、佐伯さんが快くこの素敵なハウスのキッチンを貸してくれました。
そんな素敵なハウスには貴重な文献がいっぱいあって、しばしクライミングの勉強しながら、ビールを飲む。
乾杯☆
さて、今夜の食担はAちゃんです。
好意で貸していただいたキッチンで料理開始!
食器はもちろん、調味料や食材、ビールまで完備されたすばらしいキッチン!
今夜のご飯は、『キャベツ!!!』
ではなくて、『キャベツいっぱいラーメン』☆
そして食後は、隣接されたレストラン牧舎で買ったケーキと藤井珈琲☆
そんな中佐伯さんが大きな寸胴をもって登場!
「明日早くに会えないと困るから、今持ってきたよ!」
と、鍋いっぱいの牛乳の差し入れ!
どんだけいい人!!
とっても濃厚だが、後味さっぱりのおいしい牛乳を一杯飲んで、本日は就寝☆
※佐伯さん…牛乳全部飲みきれずすいませんでした…
次回『北根室ランチウェイ×Stage3』
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by toge-toge-gom
| 2013-10-23 17:46
| トレッキング